幼馴染シリーズ 〜第2部〜


Second Tears Final


―――新東京国際空港
 一人の少女がそこに降り立つ…
「3年半…ぶりか…」
結局、あれからここに帰る事がなかったから…彼女たちとの約束を守る事が出来なかった…
大きなカートを持って、空港内を歩いていると…
「ルルーシュ…」
後ろから声をかけられた。
「シュナイゼル義兄さま…」
「長旅…大変だったね…」
「いえ…日本に帰って来る為には…必要ですし…私の受験が終わったら…ナナリーを迎えに行きます…」
にこりと笑ってルルーシュはシュナイゼルに答えた。
その後、少しだけ頬を膨らませてシュナイゼルに抗議するように言葉を続けた。
「義兄さまったら…今回の私の飛行機の予約…勝手に『ファーストクラス』に替えてしまって…。あまりに分不相応で…凄く居心地が悪かったです…」
「だからって…『エコノミークラス』だなんて…。せめて『ビジネスクラス』だったら僕も少しは…」
相変わらず過保護な義兄に…ルルーシュは大きくため息を吐いた。
シュナイゼルはそんなルルーシュを見て、苦笑してしまう。
「マンションは…結局、マリアンヌさんが、時々来ていたようだけど…余り使っていない…。時々、ハウスキーパーには頼んでいたけれど…」
「すみません…。私も…たまに帰ってくるべきだったのですけれど…」
ルルーシュは帰って来られなかった事を謝った。
シュナイゼルが『気にする事はない…』
そう云った時…
「そうよぉ!ルルったら…長期休みには帰って来るって云ったのに!」
「まったく、折角あんたの好きなプリンの美味しそうな店…ピックアップしておいたのに…」
背中から声がした。
「でもって、帰って来るかと思えば…黙って帰ってくるし…」
更に続く声…
恐る恐る振り返ると…
「え?なんで…?」
ルルーシュが目を丸くする。
中等部の時の生徒会メンバーと…恐らく、高等部に入ってからの生徒会メンバーがいたのだ。
「まったく…『なんで?』じゃないわよ!ルルーシュ!ナナリーがシャーリーにメールしてくれたのよ…。『アッシュフォード学園大学部の受験に、一度、日本に帰りますから…』って…。で、時間は、シュナイゼルさんに問い合わせたの!」
ミレイが半ば怒ったようにルルーシュに詰め寄るが…その後…にこりと笑った…
「おかえり…ルルーシュ…」
ルルーシュは驚いたようにそこに揃っているメンバーの顔を見渡す…
そこには…シャーリー、カレン、ミレイ、リヴァル、ニーナ、ユーフェミア、そして、ルルーシュの知らないメンバーが3人と…カノン…
「やぁ、カノン…久しぶりだね…」
その言葉を発したのはシュナイゼルだ…
「ご無沙汰しています…シュナイゼル様…」
ルルーシュもカノンの顔くらいは知っていた。
直接話をした事はなかったが…
時々、シュナイゼルと一緒にいるところを見かけていたから…
「ユーフェミア…あの…隣にいるのは…なんで…スザクじゃないんだ…?」
少し…聞きにくそうに尋ねる。
ユーフェミアの隣には…長身で銀髪の…多分、ルルーシュ達よりも年上の学生らしき男が立っているのだ。
ユーフェミアはにこりと笑って答えた。
「すみません…色々ありましたの…。スザクったら…なんでこう云う時に来て下さらないんでしょうね…」
そう云って、ユーフェミアは隣に立っている男を見て、微笑んだ。
―――まぁ…確かに…あれから3年以上経っているんだ…。色々あってもおかしくはないけれど…でも…スザクは…?私に顔を合わせにくいのは解らないでもないけれど…もう、3年以上経っているのに…
ルルーシュの頭の中にそう過った時…少しだけ表情を曇らせた。

 ユーフェミアの言葉と表情に…ただ、ルルーシュは驚くしかない。
確かに…3年半もこの日本を離れていたのだ…
知らない事がたくさんあって当然だ。
ルルーシュが呆然としていると…
「あ〜〜〜!やっと見つけた!ルルーシュ!」
今度は…先ほどまでルルーシュが向いていた方向から声が聞こえてきた。
「ノ…ノネット!?」
またもルルーシュは驚いた表情を見せる。
他のメンバーたちも目を丸くしている。
「やぁ…ノネット君…。本当に来たんだね…」
「当たり前です!だって…ルルーシュ…こっちじゃ一人になっちゃうと思って…」
どうやら…シュナイゼルは知っていたらしい…
どこまでもルルーシュに隠れて色々としてくれる人のようだ。
しかし、ノネットの言葉にカチンと来た人物たちがいた…
「何よ!私たちがルルを仲間外れにするみたいに!」
「ホント…心外よね…」
シャーリーとカレンが本当に心外だと云わんばかりにノネットに抗議する。
「あ、あんたたちだろ?えっと…確か…シャーリーとカレンって…。ルルーシュから聞いているよ…。確か、『ルル』って呼んでいる方がシャーリーだったよな?ルルーシュ…」
シャーリーとカレンの抗議も完全スルーでノネットがニコニコと笑いながら話しを進めている。
当然、ここにいるメンツの殆どが面くらっている。
色々な意味で驚いて、言葉も出ないルルーシュだったが…
「この子かぁ…ルルーシュの『ナイト』って…」
ミレイの一言で一旦我に返った…
「ナ…ナイト!?」
またも驚かされる言葉だった…
「へぇ…私ってそんな風に云われてたんだ…。と云うか、ルルーシュ…私の事そんな風にメールで書いていたのか?」
そんな事…書いた覚えなんてない…
「私がそんな事書く訳ないだろう!一体誰だ…そんな事書いた奴…」
ルルーシュがぶつぶつ云っていると…シュナイゼルがくすくすと笑いだした…
「ミレイ君がそんな事を云ったと云う事は…ロイド…だね?」
「大正解でぇ~す!」
ミレイの一言に…ユーフェミアの隣に立っていた男がはぁ…と大きくため息を吐いた。
ルルーシュの頭の中は。『?』やら『!』の嵐である。
「ま、こういう人たちだって解っているんだろ?お前も…中学で色々やっていたのを知っているんだから…」
そう云ったのは、少々同情の表情を見せているリヴァルだった…
「と云うか…高等部ではミレイちゃん…すっかりパワーアップして…既にアッシュフォード学園の伝説の生徒会長になっているのよ?」
その言葉はニーナだった…
ルルーシュはこの二人を見て、『相変わらず…苦労しているんだな…』と云う感想が素直に出てきた。
「で、カノンは…義兄さまと一緒にいるところをたまに見ていたし、知っているんだけど…他の人…知らないんだ…。紹介…してくれるか?」
ルルーシュはとりあえず、この騒ぎを収拾しないと…と云う思いに駆られて、そちらに話を振る。
こんなところまで連れて来られて、放置の状態ではあまりに気の毒だ…
恐らく、慣れているのかもしれないと思ってしまう自分を自嘲したくなるが…
それでも、ルルーシュ自身、彼らの正体を知りたいし、何より、ユーフェミアの隣にスザクがいない事が気になった。
―――まぁ…私の出迎えに来るとは思わなかったけれど…。と云うか、ここにこのメンツが揃っていること自体、イレギュラーだ…
ルルーシュは元々イレギュラーな事が起きると、自分の中で整理しきれないところがある。
今も…イレギュラーが重なり過ぎて、思考がついて行っていない…

 ルルーシュのそんな表情を見て、流石に気の毒に思ったのか…ユーフェミアの隣に立っていたライがミレイに声をかけた。
「そろそろ、俺たちの事、紹介しろ…ミレイ…。あんまり彼女で遊んだら気の毒だ…」
確かに…どう考えても時差ぼけになっていてもおかしくない状態の中、こんなイレギュラー続きでルルーシュで遊んでは可哀そうだと思ったのだろう。
ライとしては、中等部の時、1年でミレイが生徒会長の下、副会長を務めあげたと云う、『ルルーシュ?ランペルージ』と云う少女の姿を見て…想像とは違っていて…少し驚いているのだが…
隣に立っているユーフェミアが…常にその存在を気にしていた相手…
「あ、そうね…。まずは、ライ=アスプルンド…。ナナリーの執刀医のロイド=アスプルンド医師の弟さん…。で、こちらはアーニャ=アールストレイム、篠崎咲世子…。3人とも高等部からの入学者よ…」
ミレイがいつものように…名前だけを紹介した。
『あんまり主観で紹介しちゃうと、変なイメージがついちゃうでしょ?』
ミレイが常に云い続けていた言葉…
確かに…こうして簡潔に紹介された方が自分自身の主観でその相手を知ろうと思える。
「ライ=アスプルンドだ…。ミレイと同じ学年で、ミレイが生徒会長で俺が副会長をしていた…。宜しく…」
ライがそう自己紹介する。
そして、
「アーニャ=アールストレイム…。趣味はブログ更新…。好きなものは綺麗なもの…」
「篠崎咲世子です…。えっと…趣味は…なんでしょうね?家事全般は得意です。あと、忍者のまねでしたら…得意です…」
続いた二人の自己紹介は独特だと思ったのが素直な感想だ。
確かにある意味、変わっていると思うけれど…他人にそう紹介されてそう思うのと、自身の言葉で紹介されて、そう思うのとでは印象がかなり違う。
しかし…恐らく、誰に紹介されても、きっと、『ちょっと変わっている人』と云う形で紹介される様な気がした。
「ルルーシュ=ランペルージだ…よろしく…」
ルルーシュも一応、名前を名乗っておく。
多分、ミレイが色々と脚色を付けて、話しているに違いないので…
「綺麗…記録…」
アーニャがそう云って、ルルーシュに携帯電話のカメラのレンズをルルーシュの方へ向けてカシャリと云う音を立てた。
「え?」
突然の事に…ルルーシュは驚くが…他のメンツは特に驚いた様子もなく…と云うより、『またやってるよ…』と云う感じだ。
「ルルーシュ…その、ルルーシュの『ナイト』さま…紹介してよ…」
ミレイがルルーシュにそう声をかけた。
「あ…えっと…。なんでここに来ているのか…私にも解らないんだけど…。彼女はノネット=エニアグラム…。私がブリタニアにいた時の寮のルームメイトだ…。あと、ノネットに失礼だ…。私の『ナイト』だなんて…」
「ルルーシュの『ナイト』…いいじゃん…それで…。ノネット=エニアグラム…よろしくぅ〜♪今回はルルーシュと同じ大学に受験するべく来日しましたぁ!多分、4月から、日本で暮らす事になりまぁす…」
ノネットの言葉に、またもルルーシュは驚く。
「ノネット?そんな事聞いてないぞ!」
「云ってないもん…」
ルルーシュはもはや諦めたように…『どいつもこいつも…勝手な事ばかり…』そんな事を思うが…その後で…嬉しいとも思った。
元々イレギュラーに弱いルルーシュだが…こんなイレギュラーは特に不得手だ。
「じゃあ、受験までの1週間は…ホテル?」
シャーリーが少し驚いたように尋ねる。
しかし、ノネットの方はと云えば…
「あ、いやぁ…今回、ホテル取ってないから…ルルーシュんちに居候させて貰おうかなぁ…なんて…。それに…」
最後の部分だけノネットの表情が変わった。
その表情の変化にルルーシュは少し気にしたようにノネットの方を見た。

 しかし、ノネットはそんなルルーシュの事をスルーして、そこにいるメンバーたちの輪の中に入って行った。
「ルルーシュ…」
ノネットがそこの輪に入って行った後…ユーフェミアがルルーシュに声をかけてきた。
「久しぶり…だな…。元気…だったか?あ…と…その…」
「スザクと私…別れたんです…。まぁ、色々話し始めると長くなるのですけれど…でも、今でも普通にお話ししますし、決して険悪な状態に別れた訳じゃありません。それに、私も…また、素敵な方と出会う事も出来ましたし…」
そう云いながらユーフェミアがライの方を見た。
それで…ルルーシュは大体の事を理解した…
「じゃあ…なんでスザクは…。そんなに…私の顔を見たく…ないのかな…」
ルルーシュが少しだけ…寂しそうに下を向いた…
ルルーシュがブリタニアに渡る時…幼馴染に戻ったと…そう思っていたから…
そう思っていても…怖くて、何一つ連絡を入れる事が出来なかったのも事実だが…
「スザクはきっと…皆と一緒…と云うのが嫌だったのかもしれません…。スザクは…きっと…」
ユーフェミアはそこまで云うと、にこりと笑った。
その表情を見て…ユーフェミアは今、ちゃんと幸せになって…笑えているのだと…判断した。
「ユーフェミアは…ちゃんと今…」
ユーフェミアの家の事を気にしていたルルーシュはつい、ここで聞くべきことじゃないと思いながら尋ねてしまった。
「はい…今は、お兄様と一緒に暮らしています…。色々…有難う…ルルーシュ…。あなたのお陰で…私たち兄妹は…一緒に暮らす事が出来るようになったんです…」
ユーフェミアの言葉に…ルルーシュは不思議そうな顔をする。
何の事なのか解らないと云うルルーシュの顔を見てユーフェミアは楽しそうに笑った。
「ルルーシュ…あなたも…幸せになっていいのですよ?あなたが…今、自分の心の中に一番大きく存在する人の為に…笑っても…」
ユーフェミアの言葉に…どう返していいか解らない。
これまで…ずっと…考えないようにしてきた事だったから…
それに…ルルーシュの中では…もう、『終わった事』として考えるようにしていたから…
「別に…私には…そんな相手…」
ユーフェミアの言葉に対して、そう答えるしか出来なかった。
考えないようにしてきたから…
考えたくなかったから…
ずっと、スザクは…ユーフェミアのものだと思っていたから…
「これまでは、きっと…ナナリーの事もあって…大変だったのでしょうし、そう云った事を考える余裕もなかったのでしょうけれど…。あ、そうそう、彼…アッシュフォード学園の大学部に進むそうです。私は…進学はしないで、お兄様のお手伝いをしようと考えていますけれど…」
ルルーシュはその一言にまたも、『え?』と云う表情を見せた。
「私も彼も…もう大丈夫なんです…。だから…ルルーシュはもう少し、自分の気持ちに正直になって下さい…。まだ…好きなのでしょう?」
はっきりと云われてしまうと…何と答えていいのか解らない…
でも…ルルーシュはその言葉に黙って俯く事でユーフェミアはそれをルルーシュの答えと判断する。
「あんな優柔不断さんを想い続けられるのはきっと…あなたしかいませんから…。お兄様も呆れていましたけれど…」
くすくす笑いながらユーフェミアが云った時…ルルーシュがはっと顔を上げた。
「ジノ…ジノは…?」
「とても元気ですよ?大学は中退してしまいましたけれど…でも、今のお仕事…とても楽しそうにしています…。私たちも…ちゃんと自分たちの道を歩いているんです…。ルルーシュが心配する事は何もありません…」
ユーフェミアのその表情に…ルルーシュはなんとなく…置いてきぼりを食らっている幼子のような感覚に陥っていた…

 漸く、日本の住まいであるあの、マンションにたどり着いた。
「ノネット…云っとくけど、何もないぞ?どうやら、母様、殆どここに来ていなかったみたいだから…」
そんな事を云いながら、シュナイゼルに渡された鍵でマンションの玄関のセキュリティを外した。
「別にかまわないって…。一応、布団くらいはあるんだろ?それに、試験が終わったら、一旦はブリタニアに帰るんだし…。今度はルルーシュ…一緒に帰ろうな?」
「あ…ああ…。義兄さま…どこまで夕飯を買いに行っているんだか…」
結局帰りが遅くなってしまい、シュナイゼルは夕飯の買い出しに行ったのだが…
「まぁ、シュナイゼルさんの事だから、色々こだわって買って来そうだよな…」
ノネットがそう云った後、ルルーシュの方を見た時…ルルーシュの顔が…一点を向いていた…
その先には…
ノネットは、その先にいる人物をキッと睨んだ。
顔は見た事はないが…でも…ノネットには、ルルーシュのその表情でその相手が誰なのか…気づいたようだ。
「……スザク…」
暫く声の出なかったルルーシュから出てきた…一言…
そのルルーシュの一言にノネットは『やっぱり…あいつが…』と思う。
「ルルー…」
ノネットがそこまで云った時…ルルーシュの表情が…変わっている事に気づいた。
なんだか…複雑そうな表情だった…
「おかえり…ルルーシュ…」
スザクがその一言を告げた。
最後に会った時よりも身長が伸びていて…身体もがっちりした…という印象を受ける。
ルルーシュは本当に短い時間…呆然としていたようだが…それでもすぐに我に返ったようで…
「ああ…ただ今…スザク…」
ルルーシュはその一言だけ置いて、すぐに家の中に入って行った…
ノネットも黙ってルルーシュについて行く…
その場には…スザク一人が残される。
「仕方…ないよな…」
そう云って、スザクはそのまま自宅へと足を向けた。
その気配が遠ざかって行くのを確認しながら…ルルーシュは暫く、下を向いていたが… すぐに顔を上げた。
「ルルーシュ…」
「ああ、ごめん…ノネット…。とりあえず、荷物はこっちに…」
そう云いながら、ルルーシュはいつものように振る舞う。
ルルーシュの中で色々な思いが交錯しているのだろうと考える。
昼間、ルルーシュの中等部の頃の友人たちから色々聞かされて…
「こっちに荷物を置いてくれ…。と云うか…義兄さま…私たちが返って来る為の準備をしていてくれたらしいな…」
確かに…電気を付けて、中を見回すと、今すぐにでも生活できそうな状態であった。
ルルーシュ達の部屋は勿論、マリアンヌが戻って来た時の為の客間までしっかりと…
つまり…
「母様、完全にこの部屋の管理…シュナイゼル義兄さまにまかせっきりだったんだな…」
と、呟いた。
「ノネット…とりあえず、母様用の寝室を使ってくれ…。多分、義兄さまが管理してくれていたから…足りないものは基本的にないと思うけど…」
今のルルーシュの口調は…普段のルルーシュと変わらなくて…ちょっとだけ…痛々しさを垣間見るけれど…
今は、それはスルーする事にした。
「ありがと…。って云うか、結構豪華なマンションだな…。日本の住宅事情って、結構大変だって聞いていたけど…」
「まぁ、母様、仕事が趣味で、あんまりお金使わなくて…で、『預金通帳の残高を増やす事は私の趣味じゃないのよねぇ…』とか云って、私たちには結構お金かけてくれるから…」
「え?『ランペルージ』家の援助じゃなくて?」
「これ、全部母様の稼ぎ…。ホント、仕事が大好きみたいで…今は、義父さまとラブラブしながら楽しそうに仕事しているよ…」
ノネットはルルーシュの言葉に感心したような顔をする。
「すっごいなぁ…ルルーシュのお母さんって…。ナナリーの手術の時に初めて会ったけど…かっこいいもんなぁ…」
「ああなろうとしない事をお勧めするけれどな…子供の立場としては…」
「そうか?私の憧れだけどなぁ…」

 夜が更けて行く…
そして…ルルーシュが日本に帰国して…また、新しい生活になって行く…
それぞれの思いを抱え、変わって行く自分たちを受け止めて行く… それぞれの思いと共に…新たな生活が始まろうとしていた…

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