この物語は『コードギアス反逆のルルーシュ』において、ルルーシュを愛しちゃっているのに、制作者の都合で中々表に出す事が出来なかったキャラクター達の涙の叫びにより和泉綾が無理矢理実現した企画である。
第零回戦『ルール説明』 |
第壱回戦シャルルパパvsシュナ兄 |
第弐回戦天子+星刻vs神楽耶+スザク |
第参回戦ナナリー=ヴィ=ブリタニアvsアーニャ=アールストレイム |
第四回戦譲らぬ想い |
第五回戦スザクvsユーフェミア |
第六回戦C.C.vsカレン |
第七回戦ロイドvsラクシャータ |
第八回戦シャルルvsマリアンヌ |
第九回戦玉城vsジェレミア |
第十回戦ナナリーvsシュナイゼル |
第十一回戦スザクvsシュナイゼル |
第十二回戦シャーリーvsロロ |
第十三回戦スザクvs神楽耶 |
第零回戦『ルール説明』
今日の対戦は…
『ルール説明を兼ねた枢木スザクvsロロ=ランペルージ』
では、スタート!
スザクは生徒会長、ミレイの指示によりルルーシュを探している。
というのも、監視の弟役…ロロが連れ出したきり姿が見えないのだ。
ギリリと歯を食い縛り乍らまずはロロの行方を探す。
こうした二次創作の番外編では、『シャルル皇帝』の命令より、『ルルーシュ』の方が重要だ。
もし、このSSが終わる前に確保しなければこのまま、ロロにお持ち帰りされてしまう。
『くっそ…ロロの奴…』
自分もルルーシュをお持ち帰りする気満々のくせに…
詰まるところ…ルルーシュとのツーショットを楽しみたいという素直な煩悩だ。
一方…ロロはと云うと、ルルーシュと、夕食の買い物に出ている。
これは、アッシュフォード学園のクラブハウスで共に暮らしているが故の特権だ。
二人で今日の夕食のメニューの話題で盛り上がっている。
ロロはこんな日常的な会話や行動は…今回の任務が初めてで…
『絶対、枢木スザクにはこの幸福を渡してなるものか…そうでなくても世の中はスザルルに偏っているし、ましてや和泉綾はスザルル至上主義…この程度のハンデはないと言ってもいいくらいだ!』
そんな二人だがルルーシュの方はと云えば、和泉綾の都合により、天然ボケ設定だ。
それ故に出場者たちは苦労する。
ルルーシュが天然なので、とりあえずルールとしては、お持ち帰り出来たら、その時の勝負は『勝ち』である。
いろいろ走り回って要約スザクがルルーシュとロロを見つけた。
『ルルーシュ!』
スザクが少し離れたところから声をかけた。
スザクを見た二人の反応は…
ルルーシュは久しぶりにスザクに声をかけられて嬉しそうだったが…ロロは思い切り不機嫌そうだ。
『ルルーシュ…ロロと楽しそうな時間に申し訳ないんだけど…ミレイさんがすぐに来て欲しいって…』
スザクが申し訳なさそうにルルーシュに告げる。
ロロは片眉を吊り上げるがここで仮にも大義名分のあるスザクに対して反論は出来ない。
仕方なく…
『兄さん…僕は大丈夫だから…。会長が呼んでいるなら…行かないと…』
極力、穏やかに言っているがハラワタは煮え繰り返っている。
ルルーシュはロロに申し訳なさそうにロロに声をかけた。
『ごめん…ロロ…。なるべく早く帰るから…帰ったら一緒に食事の準備をしよう…』
その一言でロロの頭の中に春が来るが…スザクの方はすっかり不機嫌だ。
『ルルーシュ、急がないと…』
そう言ってルルーシュの手を引っ張った。
何だか素直に勝ったと喜べない。
『ルルーシュ、久しぶり夕食…食べに行ってもいい?』
スザクの問いにルルーシュが笑顔で答えた。
『ああ、勿論だ…』
その答えにスザクは勝ちを確信した。
という訳で本日は、スザクの勝ち!
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今日の対戦は…
『シャルルパパvsシュナ兄』
では、スタート!
ここは…神聖ブリタニア帝国王宮、謁見の間…
ここに二人のルルーシュコンプレックス(略してルルコン)親子がいた。
父の名はシャルル=ジ=ブリタニア(通称、シャルルパパ)。
息子の名はシュナイゼル=エル=ブリタニア(通称、シュナ兄)。
二人は親子だが、ルルーシュを巡ってある意味アホとも言えるような争いを続けている永遠のライバルであり、いざ、ルルーシュの身に危険が迫ると一致団結する仲良し親子である。
『父上…私のルルーシュが枢木スザクに掻っ攫われてしまったのは…元はと云えば貴方がルルーシュを日本へ送ったからですよ?おまけにルルーシュを裏切って貴方に売り払うなど…かわいそうに…私のルルーシュ…』
何とも嘆かわしいと言わんばかりだ。
シュナ兄の言葉にシャルルパパがムッとして切り返す。
『あれはわしの息子なのよぅ!枢木のわしの可愛いルルーシュに対する本編での態度は許せんがぁ、あやつにわしの可愛いルルーシュを殺せる訳がないのよぅ…そんな事をしたらぁ…わしの怒りの鉄槌が下るぅ!』
シャルルパパの勢いにも動じる事もなくシュナ兄はやれやれと言った表情を見せる。
『少なくともあんな子わっぱにわしのプリティチャーミングゥ〜なルルーシュを守れる訳がないのよぅ〜ぐぅわっはっはっはぁ〜』
意味不明の高笑いがその場に轟く。
そして…バックヤードでは…
和泉綾に捕まり、拘束されているあの親子がこよなく愛するルルーシュの姿…
『で、どっちがいい?』
和泉の質問にルルーシュが『何言ってやがる!このアマ!』という顔で睨んでいる。
『どっちもごめんだ!俺を何だと思ってる!』
涙目になって、我が身の危険をひしひし感じながら怒鳴る。
和泉は『ふぅ』とため息をついて
『今日は決着付かず…か…』
と呟いた。
そんな和泉を睨みながら更に怒鳴り付ける。
『さっさとこの縄を解け!作者特権乱用しやがって!』
『じゃあ、次はもっと協力してね?拘束ルルも『萌え♪』だから私はどっちでもいいけどね♪』
和泉の言葉に脱力するルルーシュ…
君の未来は(多分)明るい!
今回はあまりに痛すぎた為、勝負付かず…
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今日の対戦は…
『天子+星刻vs神楽耶+スザク』
というチーム戦!
天子一途の星刻に神楽耶に対してトラウマだらけのスザクが役に立つかどうか別にして…
では、スタート!
ルルーシュが妙なメンツの集まっている場所に通り掛かる。
天子に星刻、神楽耶にスザク…本編ならありえない組み合わせだ。
それに番外編を覗き見ると、スザクにとって、神楽耶は天敵だ。
それに天子の傍に控えている星刻の様子も何だか変だ。
とりあえず、我関せず…と思って通り過ぎようとした時…
『ルルーシュ様♪』
弾んだ神楽耶の声につい、足を止めてしまったルルーシュ…
そして、そんなルルーシュを『しまった!』という表情で見ていた星刻にスザク…
天子はと云えば…これまた必死な形相だ。
ルルーシュは場の雰囲気に恐怖を感じていた。
『スザク!ルルーシュ様を確保!拘束して下さい!』
スザクは一瞬躊躇うが、過去の神楽耶の姿がちらつき…『ルルーシュ…ごめん…』そう呟いて部屋の中にある椅子にルルーシュを縛り付けた。
そう…これは和泉綾の企画…多少の無茶振りは普通に存在する。
『ルルーシュ様…ルルーシュ様は中華料理はお好きですか?食べたい物があれば、すぐに星刻に用意させます!』
キラキラした幼子フェイスでルルーシュに尋ねて来る天子…
星刻は顔を引き攣らせて主の我が儘を飲む準備をしている。
これは…天子の申し出を受けても断っても後が怖い。
星刻が一体どんな行動に出るか解らないからだ。
そして、神楽耶も負けじと口を出す。
『ルルーシュ様…8年前の事を覚えておりませんか?貴方様はあの時は神楽耶をさらっては下さいませんでした…あれから神楽耶は努力しましたの…貴方様にさらって頂けるように…と…』
顔を赤らめいかにも『乙女』を演出しているが、今さらわれているのはルルーシュだ。
星刻もスザクもルルーシュに同情の眼差しをむけるが…
星刻はやっと自分に我が儘を言ってくれるようになった主の機嫌を損ねたくない。
スザクはあれから知恵を付けた神楽耶に今度は何されるか解らない恐怖に耐えられず、黙ったままだ。
今のルルーシュに彼を助けられる者はいない。
まるで『黒の騎士団』に裏切られた時のようだ。
返事を迫る少女達…
そして、本当に必要だったのか疑問の残る協力者達…
ルルーシュは頭の中にマーガレットを思い浮かべ、『神楽耶、天子、神楽耶、天子』と一枚ずつ花びらをちぎっていく…
そして、出た結論は…
『で…では…天子様…』
恐る恐る声を搾り出した。
ここで決着…
今回は天子+星刻の勝ち!
END
追伸…
神楽耶が負けてしまい、ご機嫌斜めになった神楽耶のお仕置きを受けているスザクの姿があった。
パンツ一枚で拘束され、藤堂と四聖剣と紅月カレンがねこじゃらしを持って構えていた。
『さぁ、皆さん…私がいいと云うまで止めてはいけませんよ?』
スザクの地獄の始まりだった…
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今日は3人でのお茶を楽しんでいた。
アーニャは表情に感情がそれほど現れない。
しかし、『コードギアス』でルルーシュと出会ってからは、彼と一緒にいる時間が増えている。
というのも、アーニャにしては珍しく、『他の誰か』に対して執着を持った。
それ故にその執着の度合いはハンパではない。
故に…相手が皇族の姫であろうが、関係ない。
アーニャが今、欲しいのは…ルルーシュ…唯一人だ。
そして、こんな風に思うのはルルーシュが初めてで…とにかく、前を向いて突っ走っている気分だ。
何せ、相手はルルーシュを『ゼロ』に仕立て上げ、揚句の果てに彼を…『悪逆皇帝』にまでした人物だ。
『相手にとって不足なし…』
アーニャは口の中で呟く。
一方、ナナリーはと云えば、自分が誰よりもルルーシュに愛されている自覚はあるが、『和泉綾ワールド』で最終回後、アーニャはルルーシュと一緒に暮らしているのだ。
ナナリーはルルーシュとは会えない立場にされていると云うのに…
ナナリーとしては『和泉綾ワールド』での自分の扱いに苛立ちも腹立ちも感じていた。
そして、心の奥底で
―――和泉綾なんかに負けてなるものですか!お兄様は誰にも渡しません!ユフィ異母姉さまにも、スザクさんにも!
と考えている。
ルルーシュはそんな火花散るお茶の席で一体何を思うのだろう…
ルルーシュにしてみればやはり、一番はナナリーだが、母、マリアンヌのギアスの為に翻弄され続けたアーニャに対しての同情や申し訳なさもある。
こういうとき、中途半端な『八方美人』は困る。
『お兄様、今日は咲世子さんに教えて貰って、私がクッキーを焼いたんです。いかがですか?』
にこやかにナナリーが尋ねる。
これまで、目が見えないという事もあり、家事など一切した事のないナナリー…>
このクッキーの出来栄えから見て、ナナリーがやったのは型抜き程度だろう。
『うん、美味しいよ、ナナリー…』
そういって優しく微笑むとナナリーの顔がぱっと明るくなる。
本編ではそんな笑顔を見せてくれなかったから、ルルーシュとしても、この上ない幸福だ。
アーニャはすっかりご機嫌斜めだが…
『ルルーシュ…少しはアーニャも、ルルーシュの手伝い…出来るようになった。その内…アーニャもそのくらい、作れるようになる…』
その言葉にルルーシュもよせばいいのに、今度はアーニャに笑いかけ
『楽しみにしているよ…アーニャ…。きっと、スザクも喜ぶ…』
ルルーシュの言葉にアーニャが驚き、すぐに悲しい顔をする。
『どうして…そこにスザクが出てくる?』
怨みがましい、暗い声がルルーシュとナナリーの耳に届く。
流石にナナリーもこれは気の毒と同情の色を隠せない。
『アーニャが好きなのはスザクだろう?』
……………
トドメの一言だった。
アーニャは立ち上がり
『ルルーシュのバカ!私、スザクなんて好きじゃない!あんな茶髪の天然パーマ…』
とルルーシュの耳元で叫ぶ。
そして、その場を走り去って行った。
ナナリーもあまりの兄の大ボケに怒りをあらわにする。
これは同じ女としてあまりに悲しい…
『お兄様!すぐにアーニャさんを追い掛けて謝りなさい!』
ナナリーの絶対命令にルルーシュは驚くが…ナナリーに逆らう事も出来ずナナリーに従う。
よって、試合はアーニャの勝ち!勝負はナナリーの勝ち!
ボケルルーシュは後でこってりナナリーに絞られましたとさ…
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今日の対戦は…
『コーネリア=リ=ブリタニアvsユーフェミア=リ=ブリタニア』
の姉妹対決!
本編では絶対に有り得ない対戦カードだが…
では、スタート!
ブリタニアの王宮のとある庭園でティータイムを楽しんでいる男女数名…
仲の良さそうな人物達が集まっている。
『で、ルルーシュ…日本国首相の御嫡子との婚約は纏まったのかい?』
穏やかな口調で第二皇子であるシュナイゼルがルルーシュに尋ねる。
シュナイゼル自身ルルーシュの婚姻には『絶対に反対!』と思っているのだが、国同士で決めた事…
表立って反対も出来なかったので、ルルーシュが日本に嫁入りするときは『後見人』という立場でついて行き、相手である『枢木スザク』をイビリ倒す気でいる。
『はい、僕は来月から日本入りして、スザクと生活する事になります…』
顔を赤らめて答えるルルーシュ…
そこにいる者達は皆思うだろう…
―――何故その顔を自分に向けてくれないのだ!?
と…
そして…その中の二人が立ち上がった。
コーネリアとユーフェミアだ。
『ルルーシュ!お前は言ったな?生涯私に可愛がられていると!私はまだお前に教えていない事がたくさんある!このまま日本へ行くなど断じて許さん!』
言葉尻だけ捕まえれば『萌え♪』展開をにおわせるコーネリアの言葉だが…面白そうなので、コーネリアがルルーシュに何を教えているかは皆さんのご想像にお任せしよう。
そして怒りに打ち震えているもう一人の人物…
『ルルーシュ!私を…私をお嫁さんにして下さるって…あれは嘘だったのですか?ルルーシュはお子ちゃまフェイスが好みなのですか?あんな体力馬鹿にイロイロされたらルルーシュが壊れちゃいます!ルルーシュ…あんな童顔より私の方が…』
自分で何を言っているのか理解しているかどうか、定かではない。
ただ、この先自分のアピールポイントをつらつらと並べ始める。
かれこれ1時間…たっぷりとユーフェミアの魅力を聞かされた面々…
そして冷静に口を開いたのがコーネリア…
『ふっ…ユフィもまだまだ甘いな…ルルーシュは本当は『おねえさまキャラ』が好みなんだよ…』
コーネリアの言葉にその場の人間達がギョッとする。
『それは本当なのかい?ルルーシュ…』
流石のシュナイゼルも度肝を抜かれたらしい。
『異母兄上…ルルーシュは普段、妹のナナリーに掛かり切り…時々息を抜きたくなった時、普段甘えさせていて疲れているのなら…甘えられるところに癒しを求めるというもの…』
コーネリアの言葉に完全に固まっているルルーシュ…
『ああ…可哀相に…ルルーシュ…このコーネリアが甘えさせてやるからな…』
硬直しているルルーシュを抱え上げ、空気を凍り付かせたままルルーシュを拉致して行った…
という訳で、強引だったがコーネリアのパワー勝ち!
END
後日談…
ルルーシュが日本入りする当日…
後見人であるシュナイゼルが遅れていた。
『異母兄上…どうされたのだろう…』
ルルーシュが呟いた時、後ろからシュナイゼルの声がした。
『遅れて済まない…』
ルルーシュが振り返ると…
『Σ(゜∀゜;ノ)ノあ…異母兄上…その格好…』
目の前には…『おねえさまキャラ』のコスプレをしたシュナイゼルが立っていた。
『これがルルーシュの癒しなのだろう?ならば私はお前の癒しになろう…』
ルルーシュは…あの時のコーネリアの言葉を何よりも呪いたかった…
実は参戦していないシュナイゼルが勝者になっていました。
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今日の対戦は…
『スザクvsユーフェミア』
本来、ルールや主従関係を重んじるスザクに勝機はあるのか!?
では、スタート!
今、スザクとユーフェミアが火花を散らして対峙している。
何が起きたのかと思えば…二人がこよなく愛するルルーシュを巡っての一触即発である。
そして、ある意味厄介な設定として、二人ともルルーシュが大切に思っている相手であると云う事だ。
はっきり言って書き手側も困ってしまう。
おまけに最終回を終えてから、和泉綾の中でユーフェミアに対する評価が変化してしまっている。
これも、すべて、『黒の騎士団』があまりに人非人だった所為である。
そんな事はどうでもいいとして…
今、スザクとユーフェミアの間に挟まれているルルーシュ…
これがリヴァルやミレイならあっさり足蹴にして逃げて来るのだが…
相手がスザクとユーフェミアでは…
ここにナナリーが参加していない事を思わず神に感謝してしまった。
とにかく、今、目の前の主従によるルルーシュ争奪戦。
まずはレディファースト…という事でユーフェミアのターン…
『ルルーシュ…昔、約束して下さいましたわ…私をお嫁さんにして下さるって…それに…私を撃つ時…『初恋だった…』って…』
顔をポッと赤らめているユーフェミアの顔は正しく恋する乙女で…
スザクもそんなユーフェミアの顔を見て主だの騎士だの言っていたらこんな事に参加する意味がない。
『恐れながらユーフェミア様…ルルーシュは『自分の恋人』です!主が臣下の『恋人』をかどわかすなど…あってはならぬスキャンダル…。どうぞ、お引き下さい…』
言葉は至って丁寧だが明らかに『ルルーシュは俺のもの…手をだすなよ!』という意思が見え見えだ。
ユーフェミアもそんなスザクの態度にムッとする。
特に『自分の恋人』発言にはかなり頭に来たようだ。
その内に言ってる事が子供の喧嘩になり始めて…
ルルーシュのどこを擽ると一番反応するかとか、ルルーシュ本人も忘れているような昔の恥の話しなど…とんでもない暴露話大会になってしまい…
その中で話しに入っていなかったルルーシュの顔色がみるみる変わって行き…
『いい加減にしろ!俺はお前達のおもちゃではない!これ以上何か言ってみろ!『ギアス』でそのまま地獄へ送ってやる!』
肝心な事を忘れているルルーシュの発言に二人はけろっとしている。
『ルルーシュ…私達にはもう、『ギアス』は効きませんよ?』
『確か、『ギアス』って一人一回しか使えないんだろ?』
二人の言葉にルルーシュは脱力してその場に崩れ落ちる。
『しまった…この二人…俺の『うっかりギアス』で…』
脱力状態のルルーシュを目の前にスザクがチャンスとばかりにルルーシュを軽々抱き上げる。
いくらルルーシュが軽いと言ってもユーフェミアではコーネリアがルルーシュを抱き上げたようには行かないだろう。
『では、ユーフェミア様、ルルーシュは『自分』がルルーシュの部屋に運びますので…』
ルルーシュもユーフェミアも『納得出来るか!』と言った表情だが…この辺は『空気を読めないキャラ』の称号をフルに利用する。
『では、失礼致します。』
形だけの礼を払って、ルルーシュを姫抱きしたまま部屋を出て行った。
という訳で、何気に『空気を読めないキャラ』をフル活用したスザクの勝ち!
いつか、この男に勝てる奴が出てくるのだろうか…
END
追記…
この後…ユーフェミアはアリエスの離宮でナナリーに涙ながらに愚痴り、咲世子の作ったお菓子をやけ食いしていた。
『…ひっく…むぐむぐ…ルルーシュもスザクも…ひどいです…むぐむぐ…ルルーシュってば簡単にスザクに…さらわれてしまって…ひっく…』
ナナリーも『困りましたね…』と宥めているのだが…
その後延々と咲世子のお菓子が底をつくまで付き合い続け…ある決心が芽生えるのだった…
『スザクさんですか…相手にとって不足なし…ですね…』
この呟きをこの時に耳にした者は…誰もいない…
今日の対戦は…
『C.C.vsカレン』
最後まで共犯者で有り続けた魔女と、後で醜いぶっちゃけ話で和泉綾の反感を買っている裏切り者!
結果は見えているが、敢えてデキレースを敢行!
では、スタート!
わざわざ、『ゼロ』の恰好をさせられ、目の前にはブリタニアの拘束衣を着たC.C.と『黒の騎士団』の制服を着たカレンが立っている。
ルルーシュとしては『今更何を言い争う気なのか…』という気分だ。
大体…最後までルルーシュに付き合ったC.C.に対してのルルーシュの信頼度は高い。
決して口には出さなかったが…
カレンに対しては、大切な存在だったから突き放した。
そう…父、シャルルがV.V.から我が子を守る為に突き放したのと同じだ。
やはり親子なのだと…C.C.は笑っていた。
『ルルーシュ…一つ聞きたい事があるの。私はあんたが『ゼロ』だと知っても、『ギアス』を持っていると知っても…貴方の所に戻った。どうして…斑鳩で…私を一緒に連れて行ってくれなかったの?』
今更な質問だと思う。
確かに、あの時斑鳩に置いて行かれたのはC.C.も一緒だ。
でも、彼女は…
そう思うと悔し涙が出てくる。
自分は表の部分しか見ていなかった…と…
『黒の騎士団』結成から誰よりも彼の近くにいたと云うのに…
『おい、カレン…今更泣き落としか?あの時お前が下した判断だ。今更後悔して、涙流して同情を引くのか?お前も結局ルルーシュの本質が全く見えていない…そう云うことだ。まだ、神楽耶の方がルルーシュの本質を見抜いていたぞ…』
C.C.が皮肉な笑みを見せた。
ルルーシュとしては口を出すつもりはなかった。
何故この場に立ち会わされているのかという思いはあるが…
ただ…この組み合わせを聞いて、ルルーシュ自身答えが出ていた。
どのみち『彼女』は…
二人の会話は…ある意味悲痛なものを感じる。
お互いにお互いの持つルルーシュへの『贖罪』を表している。
これは…『力』を求め、『ギアス』を使い続けたルルーシュへの『罰』でもある。
だから…黙って聞いている。
彼女達も素直な正直な気持ちを吐露している。
とにかく…彼女達の気の済む迄…
どれほど時間が経っただろうか…
長かったのか、短かったのか…よく解らない。
言いたい事言い切れたのか…
暫く沈黙が続く。
先に席を立ったのは…
C.C.だった…
ルルーシュに向かって言葉をかけた。
『今度こそきちんと別れをしてやれ…お前のパートナーは…他にいるだろう?パートナーのつもりでいたい奴に構っている暇などないぞ…』
C.C.の言葉にルルーシュが目を伏せる。
それをみたカレンも大体の察しはつく。
彼がカレンの隣に立つ事は…もう、ない…と…
後悔だらけ…そんな言葉が相応しい…
カレンは先に言われる前に…席を立つ。
『さよなら…ルルーシュ…』
その一言ですべてが決まった。
過去と未来の為、C.C.の勝ち!
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今日の対戦は…
『ロイドvsラクシャータ』
有り得ない科学者対決!
最後にルルーシュに仕えたロイド…
それに対してラクシャータは色気で仕掛けて来るか?
では、スタート!
今、白衣を身に纏った科学者が二人睨み合っている…
かつては同じ研究室で共に切磋琢磨しあった仲…
何事にもライバル心を燃やし、お互いを成長させあってきた。
しかし、考え方の相違により…袂をわかったが…
今、再び…かつてのライバルとして…向き合っている…
そう…ルルーシュ争奪戦という…壮絶な争いのただ中に二人は立っているのだ…
『プリン伯爵…あんたは枢木スザクがいれば充分でしょう?ルルーシュはあたしに渡しなさいよ…』
ラクシャータが眉を吊り上げ、ロイドを睨みつける。
『うちのエース、ルルーシュがいるといないじゃデータが全然違うのよ〜だから、取られちゃ困るのよ…』
やはり、ラクシャータの焦点はそこか…と思っていたが…
『それに…流石、ブリタニアの皇子よね〜。超美形揃いの中でもピカイチだし〜』
うふふと怪しげかな笑みを浮かべる。
一方、ロイドはと云うと…
『ルルーシュ様は昔からその美貌で老若男女問わず魅了してきたからねぇ〜。あんまり人間に興味のない僕でも同じアヴァロンにいて、襲い掛かろうと思った事か…『黒の騎士団』で無傷で済んだのは正に奇跡だよ…』
腕組みしてうんうん頷いている。
このマッドサイエンティストも和泉綾の手にかかるとルルコンになるらしい…
しかし、こんなひょろひょろの奴にルルーシュを押し倒せるのか…
そんな疑問が沸き上がってくる。
『だぁ〜いじょぉ〜ぶだよ〜ん。僕特製の皮膚に触れるだけで眠っちゃう麻酔…作っちゃったぁ〜あはぁ♪』
和泉綾…どうやらここまでやる奴だった…
そして…二人の話題はルルーシュの魅力について…となっていく。
流石、科学者だけあって観察眼はたいしたものだ。
ルルーシュの細かい行動一つ一つ語り出す。
メディカルチェックの時に見る事が出来る肌の白さやキメの細かさ…どうすればあんなに真っ白なのかと云うくらいホクロ一つないあの身体は奇跡の賜物だ!
あそこに自分の『所有の印』を付けられたら…
大人の妄想はやはりアダルティなのだ(←間違っているのは和泉じゃない!フェロモンをムダに撒き散らしているルルーシュの方だ!)
その頃バックヤードでは…
怒りに打ち震えているルルーシュとスザクに拘束されている和泉綾の姿があった。
『お前…そんな危険な事を考えていたのか(怒)』
『このまま…ロイドさん達に渡したらルルーシュがどうなるかなんて…簡単に予想がつくよね(怒)』
『ま…まぁまぁ…二人とも…落ち着いて…(^。^;)』
どうにもこの先の結果を見ている事が出来ない状態らしい…
それにルルーシュがここにいてはロイドもラクシャータも、ルルーシュを掻っ攫う事が出来ない。
という訳で今回は勝負着かず。
試合は改めて仕切り直し…(←えっ?)
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今日の対戦は…
『シャルルvsマリアンヌ』
結局、どっちもどっち…だったルルーシュとナナリーの両親の夫婦対決!
彼への愛情は確かだったらしいが…その思いはルルーシュへと届くのか?!
では、スタート!
ここは…ルルーシュによってCの世界から吹っ飛ばされたまたまた別の世界…
ぶっちゃけ、『あの世』なのだが…相当なルルーシュの怒りを買ったらしく…ここまで辿り着くまでにかなりの時間がかかってしまった。
『マリアンヌ…どうやら『あの世』に着いたらしいぞ…』
シャルルが疲れた顔をしてマリアンヌに話し掛ける。
『シャルル…私達…育て方…間違えたのかしら…』
マリアンヌがそう零すが…当人達からは『育てられた覚え…ねぇよ…(-_-#)』と言われてしまいそうだ。
すると…何やら見覚えのある人影が…
『ユフィ…クロヴィス…?』
マリアンヌが声をかけると二人がマリアンヌの方を見る。
『『マリアンヌさま!』』
憧れの皇妃がそこに立っているのを見つけると二人がマリアンヌの傍に駆け寄って来た。
『マリアンヌさま…お久しぶりです!やっとこちらでお会い出来ましたわ…』
『お久しゅうございます…マリアンヌ様…相変わらずお美しいお姿で…』
二人の皇子と皇女がマリアンヌに駆け寄って来た。
そして、マリアンヌの後ろに立つ横巻ロールを見てさっと跪ずいた。
『『皇帝陛下!』』
そんな二人を見て、シャルルは思わず苦笑してしまう。
仕方のない事ではあるが…
『わしはもう皇帝ではない!ただのルルーシュ好きだ…』
結局、このオヤジはルルコンを卒業出来ないらしい。
そんなさりげない一言にクロヴィス、ユーフェミアだけでなく、様子を窺っていたシャーリーとロロも反応する。
『やっぱり…ルルーシュはモテモテさんなんですね…』
ユーフェミアがふっと呟く。
『自分の息子を好きじゃない親はいないでしょう?』
そう、シャルルもマリアンヌも愛情表現は間違っていたかも知れないが、ルルーシュとナナリーを愛しているのだ。
『マリアンヌ様はともかく…父上にとって私もユフィも貴方の子供なのですけどね…ま、ルルーシュ相手では仕方ありませんが…』
クロヴィスがここぞとばかりに生前の恨み言をぶちかます。
大体…シャルル兄弟が妙な事を考えなければ、ルルーシュは今頃、ブリタニアの皇子として身を立て、彼等の傍にいたかも知れないのだ(そうなると『コードギアス』という作品が生まれなかったという事は完全にスルー)
『わしは…兄さんからルルーシュとナナリーを…それに…マリアンヌだって…』
どうも、和泉の作品内のシャルルパパの立場は弱いらしい…
『マリアンヌさまはいいんです!』
ユーフェミアがはっきり言い切った。
シャルルがなんで?という表情を見せる。
するとロロが口をだした。
『ビジュアル的な問題でしょう…最近、皆さん、兄さんと枢木卿の『萌え♪』にぞっこんですから…』
何だかルールを完全に逸脱しているフシがあるが、ここで勝負アリ!
周囲の勝手な主観によりマリアンヌの勝ち!
END
追記…
『皇帝陛下…大丈夫ですよ!』
シャーリーが明るく笑いかける。
シャルルが顔をあげるとシャーリーは言葉を続ける。
『ルルのおじいちゃんとしてなら、とってもカッコイイですから!』
シャーリー…更に追い打ちかけてシャルルパパ…暫く放心状態…
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今日の対戦は…
『玉城vsジェレミア』
自称『ゼロの親友』玉城…
そして、忠義の為に自らサイボーグとなったジェレミア…
かなりアンバランスな組み合わせだが…では、スタート!
既に書いている和泉綾の中で手当たり次第…という空気になりつつあり、本当に何でもアリ!になっている。
どう考えてもこの二人の間にまともに会話が成立するとも考えられないが…
それでも、意味不明覚悟の組み合わせ…というより意味を持たせるつもりなどないだろう…というツッコミが入りそうだ。
その辺りは『大当たりぃ〜〜〜♪』なので、深く追求する人にはセシルさんの心のこもった手作りバレンタインチョコレートをもれなくプレゼント♪
『玉城慎一郎…ルルーシュ様を裏切った不届き者…』
玉城を目の前にしてジェレミアが小さくではあるが、はっきりと言い放った。
ジェレミアとしてはルルーシュに害を齎す者、すべてが彼の敵だ。
そういう意味ではルルーシュの心臓をご丁寧にMVSで貫いたスザクも玉城と大して変わらない訳だが、スザクの場合、ルルーシュの意志であったし…和泉綾ワールドでは運命を共にする為の儀式だったのだ。
故に…玉城とスザクを一緒にしてはならないのだ。
玉城の方は、バカもいいところなので…その辺りにツッコミを入れて来る。
『でもよぉ〜二代目『ゼロ』になったスザクだって…何度もルルーシュを裏切ってるし、最終回ではルルーシュを殺しているじゃねぇか…』(←玉城の中ではルルーシュは死んだ事になってる)
ジェレミアはやれやれと言った表情でため息をつく。
あまりに思考が単純過ぎる。
なるほど…確かにこいつならルルーシュのよい友人になったかも知れないと思う…こんなにバカでなければ…
ただ、現実にはこいつはルルーシュを裏切り刃を向けた…ジェレミアの敵…
こんな奴にルルーシュをとられたとあっては、ゴッドバルト家、末代迄の恥…
ジェレミアは『オレンジ』の名に懸けてこいつにはルルーシュを渡せない…そんな風に考える。
『枢木に関しては和泉綾がしっかり解説しているからしっかり読まれよ…そなたのどうにもならないバカな頭でも理解出来るようにな…』
ジェレミアのその言葉に玉城がコメカミに青筋を立てている。
『オメェもオレをバカにすんのか?!オレは『黒の騎士団』の幹部で『ゼロ』の親友だぞ!』
やはりその台詞できた。
『ふっ…笑止…所詮、キサマの思い込みであろう?ルルーシュ様の事を最後迄理解出来なかったキサマがルルーシュ様の『御親友』であるはずがない…』
失笑混じりにはっきりと告げる。
確かに本編では完全に『自称』であった事は否定のしようもない。
ただ…ディートハルトとは違ってルルーシュの『命を救うべき人物』ではあったようだが…
ここで殺す価値もないとなってはシャレにならないし、ミもフタもない。
そこへ…ルルーシュが通りかかる。
『あ、ジェレミア…至急やって貰いたい事がある。ついて来い!』
『イエス、ユア・マジェスティ!』
ここで勝負あり!
事情を知らないとは言え、ルルーシュに連れて行かれたジェレミアの忠義の勝ち!
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今日の対戦は…
『ナナリーvsシュナイゼル』
自他共に認めるルルーシュ最愛の妹と愛するルルーシュを手に入れる為には『フレイヤ』などと云う物騒な物まで造って世界に脅迫した『(一応)執着を持たない(事になってる)』男…では、スタート!
ルルーシュを挟んで物騒なオーラを隠す事なく撒き散らす誰よりもルルーシュを愛している異母兄妹…
『シュナイゼル異母兄さま…お兄様は私だけのお兄様です!さっさと腹黒騎士から取り返して下さい!その為に私は涙を飲んでお兄様に…』
可憐な姿形と云うのはホントに便利なものだ…
この姿と甘え上手でブリタニアから追われての8年間…ルルーシュの愛を独り占めしてきたナナリー…
コイツにだけは生きている事を知られちゃいけなかった…と心底思う…
一方、シュナイゼルはルルーシュが盲目的に溺愛してたから気付いていなかったナナリーの腹黒さを知る数少ない人物だ。
『ナナリー…私はまだ幼いルルーシュに大人のピィー(一応自主規制)を教えている…。ルルーシュは私から離れられないのだよ…』
それは…犯罪です…そんな正論が通じる相手ではない…
普通なら確実にこの場で勝利宣言をするのはナナリーなのだが…ルルーシュの気持ちはどうあれ…相手はシュナイゼルだ…
どんな手段でくるか解ったものではない…
ここでは普通に異母妹とルルーシュを巡って子供の喧嘩をしているだけなのだが…
気づかないところがルルーシュのかわいいところなのか、シュナイゼルの普段の巧妙さなのか…
二人の言い争いは果てしなく続いている。
ルルーシュはつい、
ーーーナナリー…お前はもう、立派に自分の道を歩いている(涙)これで俺は俺の道を進む事が出来る…(ナナリーがシュナイゼルと対等に子供の喧嘩をしている事へのショックが大きいらしい)有難う…ナナリー…愛している…(自分の考えていたような少女に育ってくれなかったショックで半ばヤケッばち)
娘を溺愛する父親か!?お前は!!な思いが過ぎって涙する。
それに気がついちゃったシュナイゼルが
―――(おでん屋ナナちゃんのナナリー風に)チャァァァンス♪
と、涙ながらに立ちすくんでいるルルーシュをお姫様ダッコ…
『ナナリー…君にはこんな真似はできまい!フッフッフッ…』
『お…下ろせ!シュナイゼル!』
気がついた時には…既に手遅れ…
そう…『執着を持たない』シュナイゼルとされるシュナイゼルはたった一つ『ご執心』の相手がいた。
そう…本編で堂々と…しかも、
―――私のルルーシュをこんな奴らから救い出さなければ…
と、相手の馬鹿さ加減を見誤り、拉致しそびれて、彼のルルーシュへの愛はとっても燃え上がっちゃったらしい…
で、体力バカが今は不在なので力技で来たと云うワケた…
まぁ、シュナイゼルが卑怯な手を使っちゃいるが…ルルーシュを拉致した功績は認めてやろう…
次回…ルルーシュのナイトオブゼロがどの様な報復をしてくるかは知らないが…
一応…シュナイゼルの勝ち逃げを認めてやろう…
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今日の対戦は…
『スザクvsシュナイゼル』
『コードギアス』シリーズにおいて、唯一、ルルーシュを裏切って、勿体なくもルルーシュに泣いて貰えちゃったスザクとルルーシュを手に入れる為には『フレイヤ』などと云う物騒な物まで造って世界に脅迫した『(一応)執着を持たない(事になってる)』男…では、スタート!
前回、ある意味ナナリーの弱みに付け込んで勝利を掴んだシュナイゼルだったが…
シュナイゼルにとって、もう一人厄介な相手がいる。
枢木スザク…
ルルーシュは『コードギアス』シリーズでは結構色んな人間に裏切られている。
カレンは目の前の『ゼロ』がルルーシュだったと知りそのショックで敵前逃亡…
軍隊所属なら軍の人間に見つかったら即銃殺となる大罪をやってのけている。
ましてリーダーを見殺しなので、弁解の余地も与えられない。
そんな中でもルルーシュは悔しいとも悲しいとも思っている様子はなかった。(仮にも自分を守る親衛隊隊長なのに…)
でも、スザクに対しては涙を流して叫んでいた。
シュナイゼルは相手の心をえぐる戦法は得意とするところだが…こうも、ルルーシュ本人の想いが強いのは厄介なのである。
それに今回スザクが怒っているのはナナリーに対しての所業ではなく、子供のルルーシュに手を出していたと云う事実だ。
『シュナイゼル殿下…僕のルルーシュに、妙な事をして下さったようで…(怒)だから僕に中々初めてを許してくれなかったんですね…ルルーシュは…』今日の対戦は…今日の対戦は…今日の対戦は…
『スザクvsシュナイゼル』
『コードギアス』シリーズにおいて、唯一、ルルーシュを裏切って、勿体なくもルルーシュに泣いて貰えちゃったスザクとルルーシュを手に入れる為には『フレイヤ』などと云う物騒な物まで造って世界に脅迫した『(一応)執着を持たない(事になってる)』男…では、スタート!
前回、ある意味ナナリーの弱みに付け込んで勝利を掴んだシュナイゼルだったが…
シュナイゼルにとって、もう一人厄介な相手がいる。
枢木スザク…
ルルーシュは『コードギアス』シリーズでは結構色んな人間に裏切られている。
カレンは目の前の『ゼロ』がルルーシュだったと知りそのショックで敵前逃亡…
軍隊所属なら軍の人間に見つかったら即銃殺となる大罪をやってのけている。
ましてリーダーを見殺しなので、弁解の余地も与えられない。
そんな中でもルルーシュは悔しいとも悲しいとも思っている様子はなかった。(仮にも自分を守る親衛隊隊長なのに…)
でも、スザクに対しては涙を流して叫んでいた。
シュナイゼルは相手の心をえぐる戦法は得意とするところだが…こうも、ルルーシュ本人の想いが強いのは厄介なのである。
それに今回スザクが怒っているのはナナリーに対しての所業ではなく、子供のルルーシュに手を出していたと云う事実だ。
『シュナイゼル殿下…僕のルルーシュに、妙な事をして下さったようで…(怒)だから僕に中々初めてを許してくれなかったんですね…ルルーシュは…』
いきなり直球な発言だが…シュナイゼルも臨戦態勢に入っちゃっているので、怒りを増幅させただけで、ダメージポイントはないようだ。
『ふっ…枢木卿…それは愛する異母弟の為の私の愛情なのだよ。兄がかわいい異母弟に色々教えるのは当然だろう…』
得意げにシュナイゼルが話しているが…
『じゃあ、クロヴィス殿下にもその愛情を差し上げたのですか?』
こう云う時だけフル回転するスザクの頭だが…
その辺りは百戦練磨のシュナイゼルだ…
『クロヴィスの顔は好みじゃなくてね…それに…あれに手を出すとあれの母君が煩くてね…』
……………
『一応…手を出したんですね…(-o-;)』
スザクの一言は…スザクの手により(スザクとシュナイゼルの趣味で)ブリタニアの拘束服に声を出せないようにはめられる、罪人用の首輪を着けられて放り出されているルルーシュの顔を怒りと羞恥の涙で『萌え♪』顔…じゃなくて、悲しみに汚していた。
『ルルーシュ…君には僕だけなんだから…だから二度とシュナイゼル殿下とそんな事をしないって約束したら怒ったりしないよ?僕がそんな過去を忘れさせてあげるから♪』
『何を云う…ルルーシュは私に開発されたのだ…私が責任をとるべきだろう…』
トンデモ発言の応酬が始まる。
そして…ルルーシュの身は…
このまま続けると…携帯更新では書ききれないので…
皆様の頭の中でブリタニアの拘束服に罪人用の首輪…
そんなルルーシュの前には鬼畜と化したスザクとシュナイゼル…
勝負を付けてはいけない衝動に駆られてしまいました…(うっかり妄想…)
と云う訳で、皆様の脳内ワールドで存分にお楽しみ下さい…
(ルル談:お前ら、いつかシメる)
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今日の対戦は…
『シャーリーvsロロ』
『コードギアス』シリーズにおいて、(恐らく唯一)ルルーシュが恋愛感情っぽいものを抱いたシャーリーと、紆余曲折を経て、最後の最後にルルーシュにお墓を造って貰っちゃったロロ…
死んじゃったけど、ルルーシュの愛をしっかり受け取っちゃった二人の対決やいかに!
ここに…
ルルーシュの愛を我が物にせんと、ルルーシュの目の前で火花を散らしている男女二人…
一人はシャーリー=フェネット…無印の頃から『ルルーシュ好き好き♪』光線出しまくり…結局、肉親である父の仇をあっさり許しちゃった青春乙女…
一人は二期からの登場だった訳だが、記憶のない身内に甘々なルルーシュの監視役となり、ミイラ取りがミイラになっちゃったロロ=ランペルージ…
この二人の間には激しい火花が散っている。
本編では大人しそうに見えたが、間にルルーシュが入って来ると容赦がない。
しかし…
この二人…どうにもミーハーだったらしい。
『ねぇねぇ、ロロって、ルルの朝の寝起き見た事あるんでしょ?』
突然火花が消えて大好きなアイドルの話しでも始めたかのような雰囲気だ。
ロロはロロで誇らしげに語り始める。
『はい♪写メもあります。見ますか?あげませんけど…』
そう言いながらロロが携帯を取り出した。
すると、小さなディスプレイには寝ぼけ眼のルルーシュだ…
そこからファンミーティングが始まる。
シャーリーだってお宝写メはたくさん持っている。
男女逆転祭りの時や猫祭りの時のもの…
そこから自慢話になり、トレード交渉に入る。
この状況を呆気に取られながら見つめているルルーシュ…
これまでの『ルルーシュ争奪戦』を見てきて無理矢理拉致するよりお宝グッズのトレードの方が建設的だと考えたらしい…
ルルーシュにとってはこれまでとは別の意味で羞恥プレイのような気がしているが…
それに…こいつらのお宝グッズは何も写メだけではないのだ。
ルルーシュの私物をこっそり持ち出していた。(この辺りは物に執着しないルルーシュらしさがでているが…)
そんなルルーシュグッズの自慢大会が始まり、二人は本物そっちのけで語り合っちゃっている。
確かに…平和的なのだが…ルルーシュには羞恥の嵐だ。
しかし、彼らに負い目のあるルルーシュは口出しする事もままならない…
そんなルルーシュに気付いてしまった二人…
『『シャッターチャァァァンス♪』』
と、バッチリお宝写メGet!
結局…ルルーシュ自身に、彼らに対する負い目がある限り、この二人は、ルルーシュに対しては勝者である。
きっと…ルルーシュのお宝が欲しい他の面々達も頭が上がるまい…
つまり…ここでの敗者は…ルルーシュと云う事になったのだ…
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今日の対戦は…
『スザクvs神楽耶』
『コードギアス』シリーズの最大の『ハブとマングース』対決!
番外編では、本編でどれだけバケモノ扱いをされていようとも、決して神楽耶に敵う事のなかったスザクだが…
和泉綾の脳内ワールドでは一矢報えるか!
ここで…スザクと神楽耶が世紀の睨み合いをしている。
公式では非常に部の悪いスザク…
解っちゃいるが…
それでも愛するルルーシュの為…
絶対に勝てない相手である皇神楽耶に立ち向かう…
少々顔が引き攣っているのはご愛嬌だろう…
『か…神楽耶…ルルーシュは…も…もう…僕とは…』
スザクがそこまで云った時…神楽耶の瞳がキラリと光る。
その光は…美しい(かも知れないが)中には恐ろしさを溢れ出さんばかりにはらんでいる。
その光を目にする度に、スザクの脳裏には過去の恐怖を呼び覚ます。
『ヒッ…ごめんなさい…ごめんなさい…』
ついうっかり謝ってしまう…
仮にも『白き死に神』とまで呼ばれた男の筈なのだが…
それでも…過去のトラウマとは…こう云うものらしい…
『スザク…『ゼロ』様を私に譲りなさい!』
しっかり命令口調だ。
しかも…いらん事を云ったら今度こそ命の保証はしません!オーラ全開だ…
しかし…スザクは、本編で云っていた。
『僕は…彼の剣だ…彼(ルルーシュ)の敵も弱さも僕が全て排除する…』
と…
ルルーシュの剣だと宣言したにも関わらず…年下の従妹に脅されているとは…何たる愚かしさ…
スザクは頑張ってみようと…神楽耶と対峙する。
そこへ…(大人の事情により)ルルーシュが通り掛かる。
その姿を見て神楽耶を取り巻くオーラが変わった。
『まぁ…『ゼロ』様…』
(大人の事情で段取りめちゃくちゃだが)神楽耶がルルーシュの傍に駆け寄って行く。
スザクは素直に少しほっとしている。
あの、神楽耶のマングース光線を受け続けるのは限界だったからだ。
しかし…
そんなスザクに更なる試練が…
『神楽耶様…俺は『ゼロ・レクイエム』により死んだ身です…現在の『ゼロ』は貴方の従兄殿ですよ…』
ルルーシュの言葉にスザクの中でブリザードが吹き荒れる…
神楽耶の瞳にマイナスオーラが宿った事がそれはそれはよく解る。
そんなスザクの嘆きを余所に…ルルーシュがスザクの方を見た。
『また、暴動だ…準備しろ…』
ルルーシュのその一言でスザクが表情を変える。
『解った…』
今の二人のやり取りに…神楽耶は目から涙が出て来た事に気がついた。
ルルーシュはそれを見てふっと笑い、神楽耶に告げる。
『神楽耶様…私は貴女にとって裏切り者です…。貴女の『ゼロ』への想いは…どうか…お忘れ下さい…』
彼の言葉に憎しみを抱きそうだった。
もっと愚かな男であったなら…
実力がないのに…口だけ達者な日本の首相のようであったなら…軽蔑する事も出来たのに…
『残酷な方ですわね…』
彼女の呟きだった…
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